またお茶漬けを忌み嫌う習俗も存在する。かつての日本では、樵、牛方、馬方、マタギ、鉱山掘りなど、山中で危険な肉体労働に従事する者は「汁かけ飯」を極端に忌み嫌った。仕事に「味噌をつける」ことになり、縁起が悪いからという。牛方が連れ立って朝食をとる際、一人でも飯に汁をかけた者がいるとその日の旅程は中止になり、滞在費はその汁かけ飯を作ったものが負担した。ただ、「汁かけ飯」ではなく、「飯を入れた汁」は問題が無かった。 トンネル掘削工事の作業員や職員、炭坑の坑夫なども、ご飯に茶や汁をかける「茶漬け」や「汁かけ飯」は縁起が悪いとして避けており、家族にも食べさせることを禁じている。茶や汁をかけたときにご飯が崩れる様が、切羽の崩落や山の落盤を想像させるからである[5]。トンネル掘削の作業員が「茶漬け」「汁かけ飯」を忌み嫌う有様は、『黒部の太陽』でも描写されている。